バトン・タッチ

友人から、出産の便りが届いた。大きくて元気のよさそうな、微笑ましい子どもの写真がはいっている。
子どもを交えた新しい家族の関係がはじまる、嬉しい知らせ。
気ままな日々を暮らしていた学生時代から温かく見守り、応援してくれていたおばあさんの訃報が届いた。
優しい言葉にほかほかの食事。もう会えないのかと思うと、切なくて仕方ない。
同じ屋根の下、次の世代が日々たくましく育っていく様子を目の当たりにして暮らしている。
彼の生まれた朝、知人の親御が息を引き取られたということを、後日知った。
交わりのないヒトとヒトの人生のはじまりと終わりが、目の前で入れ替わっていく。
自分もその大きなうねりの、どこかの一部。
ヒト。生命。ひいては環境か。
到底理解の及ばぬ世界に、身を委ねているのかもしれない。
感謝の気持ちと感動が、ささやかな一片の人生を豊かにしてくれる。
そんな気がする。